中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

さびしい闇を埋める『眠れない夜のために』(千早 茜)

稀に入試で見かける作家の11月の新作。


短編集と謳ってるんだが一つ一つの話は

むしろ掌編と言っていいくらいの手軽さ

 

スキマ時間にさらりと読める作品だろう。

 

文章量は多くなくてもじんわり来る話や

SF、怖くなる話もあって多彩な品揃え。

 

オレが気に入ったのは『水のいきもの』

眠れない主人公が真夜中に歩き回る中で

思わぬ体験をするっていうストーリーだ。

 

10編には合わない話もあるがどこかに

必ずキラリと光る言葉があるんだよな~。

 

難易度としては、やや難にカテゴライズ。

俺のレビューの真ん中へんはこんな感じ。

 

個性だけでなく世界観もさまざまな舞台で、闇の時間がまたたくような輝きを魅せてくれます。

私は眠れぬ夜を埋める習慣を描く第一夜が好き。

第三夜はもっと好き。

主人公に変わった悪癖があるのですが、そこから生まれる驚きの出会いとその後日談にグッときましたよ。

そして、切なさ極まる第九夜。

これには違う意味で心を動かされました。

 

『眠れない夜のために』感想・レビュー

 

枕元にいかがでしょう?(2024/11発売)

 

あたしはあたしより不幸なばけものを見つけたいのかもしれない。それは、さみしいよりかなしいことだ。(本文より)