中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

色眼鏡を外すとき『Q世代塾の問題児たち』(石川 宏千花)

本当のばかっていうのはさ、差別やいじめを平気でしたり、世の中のことに無関心な人間のことだから。(本文より)

 

子供受けする本を多数出している作家の

来月中旬に発売予定の作品を紹介するよ。

 

今作は6年生女子が珍しい塾に通う中で

新しい価値観に目覚めていくストーリー。

 

個性派揃いの塾は教える側も凄いキャラ。

生徒たちも危なっかしくってもう釘付け。

 

それでいて勉強になる場面も多いんだわ。

これは主体的な学びに導いてくれるかも。

 

みんなハッピーになれる人生の選択など

大人の俺にも発見のある作品だったわ~。

 

文体は小4ぐらいでも読めそうな易しさ。

以下、俺のレビューの一部を並べとくよ。

 

先入観をひっくり返す発想が凄い!

 

主人公は差別を知らないピュア少女。

恥をかいた経験から知性を追い求めた彼女が、一風変わった勉強会に参加するなかで、自身の新たな一面を引き出していきます。

 

ひゃあ、驚いた!

思わぬ仕掛けがバーンと発動するんだもの。

 

こんなんされたら思い込みの愚かしさが身に染みてわかる、わかりすぎる!

 

一方通行ではない学びも新鮮でしたよ。

この本がくれるのは「本物の知性」ですね。

 

 

主人公の優しさにも注目!(4/18頃発売予定)

 

頭がよくなりたいって、はじめて思った。(本文より)