中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ほとばしる情熱の輝き『スターゲイザー』(佐原 ひかり)

みんなどこかしら損ないながら、傷つきながらステージに立ってる。そうじゃないと輝けないって言い聞かせてさ。(本文より)

 

稀に入試で見る作家の9月に出た作品だ。

これは女性レビュアーの激賞が凄いんだ


男性アイドル物とかマジで読めるんか?


な~んて思いながら読み始めてみたらよ

いきなり野郎共のメイク場面でげんなり。


どっこい、読み進めるともう止まれない


軽薄の対極にある少年たちの生き様には

俺も知らず知らずのうちに熱狂してたよ。


2024年ベストに選んだ読み友さんが

やけに多かった理由を今さら思い知った。


序盤でアレレと感じても止まらぬが吉だ。

 

素材に使えそうな箇所は探せばあるかと。

 

問題文に使えるかもしれないシーン

1章中盤〇サッカー仲間との対話シーン

1章終盤△尊敬してる先輩と向き合う日

4章終盤△弟との関係性に変化のきざし


没頭していたので見落としまくってそう。

まだまだあるんじゃないかとオレは思う。


難易度の分類では難しいになるだろうな。


直接のやばい描写はないが匂わせはある

本作に俺が捧げたのはこんなレビューだ。

 

男性アイドル物とか最後まで読める?

な~んて思っていたのが嘘みたいにハマりました。

 

まだデビューに至っていない候補生たちの視点で、過酷な芸能界を生き抜く姿を描き上げた作品です。

 

キラッキラな少年から崖っぷち青年まで、様々な個性に光を当てているのがいいですね。

それぞれがバラバラなようで、実は補い合えるところにもグッときましたよ。

温和な少年が激高する場面にはハラハラMAX。

 

自分のためじゃなく、大切な人のために必死になるエピソードは刺さる刺さる。

やる気のなさそうな子が内に秘めた熱もそう。

順風満帆のようなキャラが致命的なものを抱えていたりするのも、没入感を加速させます。

 

ラストでは何が起こるかわかっていたのに、例のシーンが近づいただけで鳥肌が全身を駆け巡りました。

こんなの初めてなんですけど!

 

読了後はただただ放心。

いつまでも余韻にひたっていたくて・・・

 

まさに別次元の読書体験でしたよ。

 

『スターゲイザー』感想・レビュー

 

登場人物は中高生が多め(2024/9発売)

 

どんな場面でも、人の欠点を茶化したり、いじったりしない。アイドルに本当に求められるものって、そういう、ひとしい優しさなんじゃないですか。(本文より)