食べ物が体を養うように、美は心を養い、豊かにするのだ。(本文より)
藤本ひとみ先生というと軽妙テイストで
子供達に人気って印象だけどこれは重厚。
入試ではあまり見ない作家ではあるけど
2024年の本郷中学で出てたりはする。
本作はズシリとくる厚みに思わずゴクリ。
戦中・戦後の日本を舞台に一人の女性が
我が道を闊歩するさまを描く文芸書だよ。
民草からみた戦争の恐ろしさだけでなく
指導者視点の世界も描かれ興味深いわ~。
素材文適性は府立第二高女の学生として
主人公が勤労奉仕する周辺に少しアリ?
難易度は例の分類に当てはめると難しい。
俺のレビューからの抜粋はこんな感じだ。
狂おしいほどドラマチック!
真珠業界のトップ企業を舞台に、バイタリティあふれる女性が自分を貫きながら生き抜くさまを描いた作品です。
戦間期という悪夢のような逆風下にも耐え、自分を貫き、願いを叶えていくさまはまさに圧巻。
女を見下げるような男たちの冷ややかな視線を、熱意と度胸で仰ぎ見るように変えていくくだりは爽快でしたよ。

それなのになんで皆、素直に戦争に行くんだ。しかたがないとか、逆らってもムダだとか言いながら流されていく自分たち自身が戦争を作り出している事に気が付かないのか。(本文より)