いよいよ始まるという緊張感が、受験生たちの顔に滲んでいた。(本文より)
『金の角持つ子どもたち』の著者が贈る
普遍的に愛されそうな作品が登場するよ。
発売は約2ヶ月後の5月中旬になる模様。
開成をモデルにした名門男子校を舞台に
生徒たちがおたがいを刺激し合いながら
難関大受験に向かっていくストーリーだ。
開成は征和学院に置き換えられているが
他校や鉄緑会はすべて実名で登場するよ。
本作に名前が出てくる学校
桜蔭、雙葉、麻布、武蔵、灘、筑波大学付属駒場、慶應中等部、小石川中等、桜修館ほか
我慢にもいい我慢と悪い我慢があるな~。
自分の未来の為に進み取る我慢は美しい。
そんな心の宝石が散りばめられてるから
『金角』同様にやる気を分けてくれそう。
ぜひ子どもに読んで欲しいと感じたわ~。
しかも素材文適性がきわめて高いんだな。
一章は後半が高めで、二章は全般に高く、
三章は終盤に爆上がり、終章中盤も高め。
入試素材になるかもしれない箇所を表す
◎〇△が11箇所ってのは最多レベルだ。
問題文に使えそうな箇所の例
素材文適性◎二章 祖父母と向き合う夜
適性文適性◎二章 粋なブルーローズ話
適性文適性◎三章 意外な場所での吐露
適性〇は先生がいい役どころの場面など
5箇所、△は1章に多かったって印象だ。
まぁ、こんなの当てになるかワカランが、
素晴らしい本だってことは俺にもワカル。
もっとも好きな瞬間は先生の教えを胸に
決意の前進をする序盤の名場面ですわ~。
小学生にはやや難だけど読んで損はない。
大人も得るものが多いと言い切れる本だ。
俺がこの小説に贈るのはこんな賛辞だよ。
みなさんは我慢という言葉から、どんなイメージを抱くでしょうか?
「つらい」とか「イヤなもの」ではありませんか?
とかくネガティブなイメージが付きまといそうな我慢という言葉ですが、この作品に触れてみれば、印象が変わるかもしれません。
『僕たちは我慢している』
これは人生をよい方向に導いてくれる物語です。
主人公は全国に名を轟かす名門男子校の少年たち。
はた目には順風人生に思えそうな彼らが抱える深刻な悩みを、一つひとつ丁寧に掬い上げた群像劇です。
腑に落ちる!
なんのために学ぶのか?という問いかけへの多様な答えが、いちいち腑に落ちるじゃないですか!
彼らの足搔きは、心を尽くして運命に正対することで拓ける道があると教えてくれました。
とんでもない作品ですね。
この物語は読者の心だけでなく人生を動かす道標になるでしょう。
私は、ただならぬ葛藤を抱えつつ、ときに非情な現実に向き合う少年たちに圧倒され、ひたすら応援したくなりましたよ。
これに共感しないとか、無理。
ストーリーの進展とともに目の色を変えていく少年たちの姿は、読者のやる気スイッチをぐいっと押してくれるかも?
大人目線では、子どもたちを支える人々の振舞いにも学びがありました。
特に母たちのほどよい寄り添い方や、先生のそっと背中を押すような言動が素晴らしいんです!
相手を尊重し、ひとりの人格として認めることが何より大切なのだと物語に気づかされました。
やはり主体性を育てるには、それを受け入れる素地が欠かせないですね。
そして何より、子どもたちが学校の仲間とお互いを高め合うさま。
これが熱かった!
努力の先にあるものは、さらに熱い!
自分の未来のためにする我慢の尊さや美しさ、そして、がんばったからこそ得られる喜びが、まっすぐ心に届きましたよ。
歴史上もっとも多くの命を救った博士の話や、体感時間にまつわる驚きのエピソードなど、知的好奇心を満たしてくれるのもこの本の魅力でした。
学生、教師、親のみならず、教育に関心のあるあらゆる層に薦めたい一冊ですね。
この作品との出会いは、多くの人にとってプライスレスな体験になるのではないかと思います。

おれの周りの友達は頑張るやつが多いんだ。勉強もスポーツもそれ以外のことにしても、圧倒的に頑張る。十年後、二十年後を見据えていま努力できるんだ。(本文より)