中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

鮮烈の桜蔭選書『イザベラ・バードと侍ボーイ』(植松 三十里)

英語を武器にして、何か別の分野に飛躍していかなければ、夢の実現は遠い。(本文より)

 

今年の桜蔭で使われた物語文も凄かった。

 

重厚な歴史、果敢な挑戦、豊富な気づき、

こういった要素が見事に凝縮された本だ。

 

困難な道を突き進む主人公が感動を誘い

学びだけでなく生きる原動力をくれるよ。

 

よくもまぁ、こんな本見つけられたな~。

もう手放しで礼賛するしかない感じだわ。

 

ただ、難易度は普通の小学生には難しい

最難関にふさわしい素材といえるだろう。

 

例によってマイレビューを上げといたよ。

 

英国から来た紀行作家イザベラと、随行する若き日本人通訳鶴吉の視点で、困難な旅路を描く実話を元にした小説。

 

なんたる重厚さ!

 

函館戦争の裏話や、日光東照宮が難を逃れた事件のような動乱期の歴史秘話にも触れられて胸が躍りましたよ。

物語を彩るイザベラの真摯な姿勢や覚悟、そして鶴吉の矜持や誠実な仕事ぶりには、癒されるだけでなく、いつしかこちらまで鼓舞されていました。

彼らのとどまることを知らない意志力があまりにも魅力的で、私も自分自身の生き方を見直したくなったんです。

 

これはもの凄い作品だ!

 

苦難に挑み続ける二人(2024/2発売)

 

でも貧しさ自体は恥ではない。恥ずかしいのは、他人を見下す人がいることよ。(本文より)