友だちからの評価って何て信用ならない。全部嘘でも成り立つ。(本文より)
先月発売された芥川賞作家の青春小説だ。
それぞれに重いものを抱える高校生達の
ままならない日常を切り取った話だった。
噂の独特文体にきりきり舞いだったな~。
正直、俺レベルじゃ慣れるに一苦労だよ。
とはいえ会話のみずみずしさは圧倒的だ。
5人全員に共感するのは無理だったけど
何人か目が離せない子もいて読み切れた。
多彩な苦悩を振り下げるので誰かしらに
感情移入ができるんじゃないかと思うよ。
文体的に素材文適性は高くなさそうだが
強いて一つだけを挙げると中盤の机運び。
担任と生徒の会話が使えなくもないかな。
難易度は例の4段階で難しいに分類した。
俺のレビューの一部をここに置いとくよ。
主人公は高校で国際コースの5人組。
熱くない、冷たくもない、はた目に穏やかに見える彼女たちの毎日は、実のところ葛藤に満ち満ちたものでした。
やはり個性濃厚なキャラの訴求力は強い!
特に貧しさが制約になる少女の、あらゆる時間をお金に換算したくなる闇が刺さりましたね。
空気を読めないことを自覚しながら努力する少女の心情には、共感のあまり胸が苦しくなりましたよ。

大人の前では、礼儀正しくしていればもうそれだけでいいんだから、こちらが優位だと見せなくても、気迫で勝たなくてもいいから楽だ。(本文より)