私たちは予備校に通う中で、それまで拠って立っていた「偏差値」以外の価値観を半強制的にインストールさせられるという大きな問題に直面していた。(本文より)
先月発売され界隈でも話題を集めている
洛星高から京都大という著者のエッセイ。
名門大学受験に向けてあたふたしまくる
男子進学校の生徒たちの姿が愉快だわ~。
風変わりな京大生たちの生態も見どころ。
自虐と他虐あふれるホントの姿が最高だ。
まったくカッコつけてないのが笑いの肝。
身もふたもない学歴のメリットの話題や
学業全振りの光と影には考えさせられる。
受験生だけでなく、その親たちに向けた
箴言ってのもたっぷり詰まっていたよ~。
多分入試素材になるような本じゃないが
反面教師的な意味じゃなく付加価値大だ。
難易度分類ではやや難といった水準かな。
少しでも受験に関心があれば楽しめるよ。
本作については大人や中高生に強く推す。
読み手の意識次第でいくらでも役に立つ一冊。
進学校から京大に進んだ作家の面白すぎる見聞を元にしたエッセイです。
タイトルに騙されますが、学歴に的を絞った矮小な話ではありません。
これは人生訓であり、読者への応援歌でもあると感じました。
学歴教信者のような人々の狂気をはらむ迷走が楽しい一方で、エピソードごとのまとめには有用なアドバイス付き。
ニヤニヤ読んでハイおしまいではない”特別な価値”のある作品でした。
特に驚かされたのは生徒たちに崇められる教師のインパクト。
なにせバーンと登場していきなり生徒の辞書をぶん投げですからね。
ほかにも突き抜けた個性が満載でしたよ~。

低偏差値のヤンキー校も当然荒れているのだが、実は上位進学校も別の意味で「荒れている」と言えるのだ。この事実は教師を志す方にも知っておいてもらいたい。(本文より)