中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ド直球な信念『白い虹を投げる』(吉野 万理子)

たまに入試に出る作家の3月の新作だわ。

 

熱い友情で結ばれた野球チームの二人が

引っ越しで引き裂かれても励まし合うよ。

 

身体の弱い弟を全身全霊で心配する少年、

新天地での苦悩を打ち明けられない少女、

彼らの生き様が瑞々しく描かれてるんだ

 

俺野球好きだし変なこと書いてあったら

突っ込む気まんまんだったんだが超OK。

 

ま、著者が筋金入りの野球ファンゆえに

安心してストーリーの世界に没頭できた。

 

人を悪く言わない少年チームの監督とか

元プロ選手の優しさも心に沁みまくるよ。

 

素材文適性は序盤の兄弟の会話のなかで

弟の感情がこぼれるシーンとか、中盤の

これも弟の気持ちへの理解が転機になる

シーンなどにちょっとあるかも知れない。

 

難易度の面では易しいといえるだろうな。

以下は毎度のマイレビューでございやす。

 

距離を超える友情が微笑ましい!

 

主人公は小六の野球少年&少女。

最高の同志との別れから始まった近況メールを通じて、二人が励まし合い、高め合い、新たな喜びを見つけていきます。

 

真っ直ぐに挑戦する心が眩しいですね。

弟思いの少年の気づきや、苦境と向き合う少女の勇気にはこちらもハッとさせられました。

壁を乗り越え、前に進むための力をくれるストーリーでしたよ。

 

それにしてもユニークな大会があったものですね。

大リーグの逸話も興味深かったな~。

「やり返さない勇気を持つ」って言葉は、大切に胸のポケットにしまっておきます。

 

この作品のおかげで、今まで以上に野球が好きになりました!

 

友情と家族愛のコンボ(2025/3発売)

 

みんなが自分を敵としてあつかうのはイヤだ。でも、かわいそうと思われるのは、もっとイヤだ。(本文より)