中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

新感覚の恋愛アンソロ『流星と吐き気』(金子 玲介)

男のほうが元カノのことを引きずって、女のほうが元カレのことを引きずらない、って言いますよね。男は『名前をつけて保存』で、女は『上書き保存』みたいな。(本文より)

 

『死んだ山田と教室』で注目を集めてる

若手作家のちょっと変わった恋愛小説集。

 

先行禁止だったので発売日に紹介するよ。

 

この先生はSFのイメージがあるんだが

本作の短編は全て現実路線になっている。

 

現実だけど現実だと思いたくないような

ビックリ展開があったりで楽しいんだわ。

 

一番笑えたのは職員室の先生同士の軽口。

試験問題でまさかそれをやる?っていう。

 

一方で背筋が寒くなる話もすこぶるある。

読めば感情がグワングワンになるだろう。

 

難易度はいつもの分類だとやや難相当だ。

 

後半に小学生には見せづらい部分なども

あるから心配なら先に親が読むといいよ。

 

以下、熱量高めなレビューの前半でっせ。

 

荒ぶる情念のほとばしりが圧倒的な迫力で眼前に迫る一冊。

 

クライマックスからさらなる衝撃がくる!

こんな恋愛小説、見たことない!

 

予想を縦横無尽に裏切るもの凄い作品でした。

「思い通りなんかにさせないよ?」って著者の高笑いが聞こえてきそうです。

 

一番面白かったのはテスト問題のくだり。

思わずその場面を想像して吹いたわ~。

 

多様な恋愛観が出てきますが、一筋縄ではいかない悲恋のなかに、狂おしいほど共感の粒がぎっしり。

 

『流星と吐き気』感想・レビュー

 

恋の花は、ときに狂い咲き(5/21発売予定)

 

最近改めて考えてみたんですけど、性欲と友愛が混ざった状態を、みんななんとなく恋愛と呼んでるのかな、と。(本文より)