蜘蛛の目って八個あるって知ってます?(本文より)
割と入試に出る作家の本日発売の短編集。
主人公は20代から30代が中心という
オトナの恋愛話が多めの楽しい本だった。
女の友情を描きあげた表題作も面白いが
俺の推しは『川はおぼえている』だな~。
唐突な出会いから膨らむ予感が良いのよ。
まぁ、道ならぬ恋の話なども含まれるし
小学生を読者に想定していなさそうだな。
ヤバい描写があるわけでもなかったけど
ちょっとマセた子でないと厳しいかもね。
以下はマイレビューからの抜粋になるよ。
捨てたい何かにまつわる短編集。
粒ぞろいだったな~。
捨てる対象は物だけでなく、人との関係や過去など実に多様でストーリー展開もさまざま。
これはあらゆる感情の動きをゆるりと楽しめる一冊ですね。
洗練された言葉の数々はまぶしく感じられましたよ。
とくに表題作は波長ピッタリな三人の会話の中に彼らの仲の良さと頭の切れがにじみ出ていて素敵でした。
この友達関係は少々の波乱があってもず~っと続くんでしょうね。
ぜひ別の作品でも三人に会ってみたいです!
『鰐のポーズ』は、人のふり見て変わる主人公の気持ちに拍手!
『川はおぼえている』は、奇抜な出会いの先にふくらむ未来への期待感が、私の気持ちも浮き立たせてくれましたよ。
『背』では想像もしない要素が突如物語を動かす妙技に悶絶。
一番驚かされたのがこの短編でした。
『湯気』は平和すぎる日常に忍び寄るとんでもない影に思わず息をのみました。
『いくつもの窓』は主人公の不安、焦り、嫉妬といった心情が精緻に描き込まれていて凄かった!
不思議な魅力が全編に漂う作品集でした。
推しキャラはマッチ拾いの青年!

あー、ほんとそう。好きになっちゃったほうが負けだって、わかってるんだけどね。(本文より)