中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

不確かな時代『普通の底』(月村 了衛)

母もやっぱり、中学受験の際にぼくが受けたダメージについては想像が及ばないのです。(本文より)

 

あまりに凄惨な犯罪現場が出てくるから

絶対に子どもには見せたくない作品だよ。

 

じゃあ、なぜこれを紹介するかというと

帯に中学受験という文字が躍ってたから。

 

環境が要因で歪んだ価値観や強迫観念を

抱き続けた男の人生を物語で追うことで

読者は何らかの学びが得られるだろうな。

 

奨学金問題のように参考になる話も多々。

 

教育熱心な親にいいかもしれない作品だ。

 

終盤を読むのには覚悟が必要なんだけど

グロいの苦手な俺も目をそらせなかった。

 

難易度は難しいので完全に大人向けだよ。

 

以下にオレのレビューを少し持ってきた。

 

この作品を読んでおけば、道を踏み外さずにすむかもしれません。

 

決して気持ちの良いストーリーではなく、むしろ胸糞悪くなる部分が少なくありませんが、最後までその世界に溺れるほかありませんでした。

 

ただ普通でありたいと願いながら、真逆の人生を歩むことになった男の独白が大部分を占める作品です。

 

幼少から強迫観念のように刷り込まれた価値観が、一人の人間を歪めていくさまに震えました。

 

主人公の男には普通じゃない優秀さがあるんです。

十代で見せつける学力、努力で陰キャポジションを回避できるコミュニケーション能力、そして就職力。

それでも大事な節目で判断を誤れば、どうなるかわからないという現実の厳しさ。

もちろん小説は虚構ですが、そのなかに紛れもないリアルを感じました。

 

これをキワモノだとか、変な奴を描いた変な作品などと切り捨てたら勿体ないです。

 

『普通の底』感想・レビュー

 

中学受験絶対派の家で育った男(2025/4発売)

 

親ガチャなんて言葉自体、本当なら存在しちゃいけないはずなんです。(本文より)