中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

信じられる自分へ『わたしは、跳ぶ!トランポリン部』(濱野 京子)

わたしにとってのトランポリンの魅力。それは地上では絶対にできないことができること。(本文より)

 

トランポリンっていいことずくめかも?

そんな気にさせられる愉快な一冊だわ~。

 

たまに入試に出る作家の3月の作品だよ。

 

ひかえめな少女が引っ越し先の中学校で

素敵な出会いをして変わっていく物語だ。

 

終盤にかけて例の子が前に出ていく姿に

共感のバロメーターがうなぎ上りですわ。

 

この作品、同期のユニークぶりも凄いな。

主人公だけでなく彼の成長ぶりも楽しい。

 

素材文適性はどちらかと言えばある方で

この部活シリーズの中ではとくに高そう

 

以下、マイレビュー前半パートになるよ。

 

こっ、これは私もやってみたい!

そんな気にさせられるほど競技の魅力が伝わってきました。

 

主人公は気弱な中学一年生。

絡め取られるようにトランポリン部に入った彼女が、ためらいの壁を乗り越えて、自分なりのやりがいを見つけていく物語です。

 

時間とともにクセ者ぞろいの部員の違った一面が露わになり、互いに影響し合っていくところがいいですね。

 

『こんな部活あります──わたしは、跳ぶ!──トランポリン部』感想・レビュー

 

先輩たちの個性もまぶしい(2025/3発売)

 

あと半歩。あと一歩ではなくあと半歩。その言葉にわたしはすごく励まされた。(本文より)