大人になることは、空想を忘れることだって、思ってたんだ。(本文より)
まれに入試で見る作家の5月に出た本だ。
描かれるのは中学受験予定の少女の日々。
校舎トップの彼女の精神世界に惹かれる。
友達関係のゆらぎってのがまたいいんだ。
人は人、自分は自分でしょう?っていう
線引きを明確にするアイデアも魅力だよ。
SFをイメージする題名だが素材適性は
想定以上で、わりと問題文によさそうだ。
入試に使えそうな箇所の一例
△学校見学の日に感じた親との心の距離
△思わぬ言葉を浴びて冷えてゆく気持ち
〇勇気を出した級友との温まるやりとり
難易度は例の四区分では普通に分類した。
マイレビューの前半部分はこんな味付け。
主人公は流される生き方をしてきた寂しい小6女子。
忙しすぎる日々から逃れるように、心の中へ安らぎを求めた彼女が、自分の気持ちに正直な友人と関わるなかで気づきを得ていきます。
どことなく頼りなかった少女が変わってゆくさまに痺れましたね。
とくに彼女が思わず下に向け声を張る場面はグッときましたよ。

難しいことに挑戦しているうちに、少しずつ、簡単になっていくよ。それを成長って言うの。それが大人になるってことなの。(本文より)