中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

染められない強さをくれる『消えゆく街の秘密の友だち』(鯨井 あめ)

大人になることは、空想を忘れることだって、思ってたんだ。(本文より)

 

まれに入試で見る作家の5月に出た本だ。

描かれるのは中学受験予定の少女の日々

 

校舎トップの彼女の精神世界に惹かれる。

友達関係のゆらぎってのがまたいいんだ。

 

人は人、自分は自分でしょう?っていう

線引きを明確にするアイデアも魅力だよ。

 

SFをイメージする題名だが素材適性は

想定以上で、わりと問題文によさそうだ。

 

入試に使えそうな箇所の一例

△学校見学の日に感じた親との心の距離

△思わぬ言葉を浴びて冷えてゆく気持ち

〇勇気を出した級友との温まるやりとり

 

難易度は例の四区分では普通に分類した。

マイレビューの前半部分はこんな味付け。

 

主人公は流される生き方をしてきた寂しい小6女子。

忙しすぎる日々から逃れるように、心の中へ安らぎを求めた彼女が、自分の気持ちに正直な友人と関わるなかで気づきを得ていきます。

どことなく頼りなかった少女が変わってゆくさまに痺れましたね。

とくに彼女が思わず下に向け声を張る場面はグッときましたよ。

 

『消えゆく街の秘密の友だち』感想・レビュー

 

不器用な少女の生き様(2025/5発売)

 

難しいことに挑戦しているうちに、少しずつ、簡単になっていくよ。それを成長って言うの。それが大人になるってことなの。(本文より)