中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

心をなでる柔らかな風『かわせみのみちくさ』(瀧羽 麻子)

女子ばかりで過ごしていると、独特のきずなが育まれやすいものなのだろうか。(本文より、祖母の語りへの主人公の心情)

 

『たまねぎとはちみつ』の流れをくんだ

頻出作家の今月発売された注目作品だよ。


落ち着いてるけど熱量に欠ける主人公が

葛藤を抱えたまま田舎暮らしをする中で

さまざまな刺激を受けるストーリーだわ。


16歳の少女と認知症が疑われる祖母や

小学生男子の交流はかな~りハートフル


思わぬトラブルなどもあって楽しめたよ。


素材文適性の面では、親族会議や昔語り、

祭りパート、少年の父の述懐などが△で、

終盤の祖母と孫娘の対話が◎という印象。


ラストにかけてはその情景が目に浮かび

交わされる言葉もメチャメチャ沁みるよ

 

難易度は中学入試の出題標準レベルだが、

テストがどうこうとかに関係なく推せる


以下はマイレビューをまとめたものナリ。

 

気持ちがすうっと軽くなる物語でした!

 

主人公は帰宅部の高校二年生。

夏を持てあましていた彼女が、わけあって田舎の祖母と過ごすことになり、思わぬ体験を重ねるというストーリーです。

 

悩みを解きほぐす年の功が凄い!

主人公がどちらかというと控え目なせいか、前に出るタイプだったおばあちゃんの学生時代の話がとびきり愉快に感じられましたよ。

 

キャラクターでは怒ってる時ほど物腰が丁寧になる母も面白かったですね。

親の在り方にも学びがありました。

 

将来へのぼんやりした不安に染まり、こうあるべきという考えにとらわれた主人公は、どんな心持ちになっていくのか?

 

要注目です!

 

『かわせみのみちくさ』感想・レビュー

 

肩の力が抜ける物語(2025/7発売)

 

誰かの好きなものを変って言う子のほうが、よっぽど変だわ。(本文より)