中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

共感みっしり『パパたちの肖像』(岩井 圭也,河邉 徹,外山 薫ほか)

僕も偉そうなことを言ってましたけど、家での扱いは犬以下ですよ。お互い、頑張りましょう。(本文より)

 

パパ作家が描く子育てにまつわる短編集。

あと半月ちょっとで発売される作品だよ。

 

7人の先生たちの違った一面が垣間見え

メチャメチャ面白いうえに心に響いたわ。

生きていくで役立つヒントもたっぷりだ。

 

素材文適性の面では石持浅海先生の短編

『受験生の父』が最も高かった印象かな。

 

息子が志望校を目指す理由に触れた親が

経験に照らした想像の誤りに気付く話だ。

 

男親は共感が止まらなくなる短編が多め。

女親はテキの胸の内に迫れるかもですわ。

 

基本的に大人向けなので難易度は難しい

以下はマイレビューの一部パートになる。

 

痛いくらいにわかる!

 

パパたちの迷走ぶりに自分を重ね、思わず苦笑いしましたよ。

共感の粒が詰まりすぎていて、身につまされっぱなしの一冊でした。

 

優秀な妻への複雑な思いと自虐に泣きそうになったり、男親ならだれでも試したであろうあの振る舞いにニヤリとしたり、父の字を通じて知った思わぬ過去にいきりたったりと、感情の渦がぐるぐる。

 

さらに、おもちゃ大捜索にはそんなことあったな~と感慨に耽り、親の想像さえ軽々と超える18歳の成長ぶりには胸を打たれ、というか連打されました。

 

不器用男の話では、園の先生や妻のふるまいに目が覚める思いで、そして、妻が専業主婦へ至った道筋にはその過酷さがグサリと刺さりました。

 

全体を通して色んな愛すべきパパたちが登場するので、とびきり楽しかったですよ。

 

この作品は育児経験者や、いつか子育てに関わるかも知れない層に特にお勧めしたいですね。

 

ハズレなしのアンソロジー(8/20発売予定)

 

女親とか男親とか関係ないよ。ちゃんと子どもの面倒を見てるかどうか、それだけ。(本文より)