ぼくの生まれた町には、いたるところに原爆という文字がある。(本文より)
戦争の悲惨さが苛烈に揺さぶってくるよ。
これはぜひとも後世に伝えたい一冊だわ。
心して読んでほしいと俺なんかは思うな。
変に過激なわけじゃないがそこに生きた
人々の姿がありありと浮かぶもんだから
あの瞬間から先の別世界が刺さりすぎる。
でも、絶対何かを得て誰かに伝えないと、
という気持ちでラストまで突っ走ったよ。
別に読みにくいわけじゃなくむしろ逆だ。
謎要素が読者を捉えるような面もあるし。
10代の子供らが救護列車の運行を助け、
即席の医療所で立ち働いたエピソードは
たぶん子どもたちにとっても新鮮だろう。
難易度は普通なのでターゲット層は広い。
ぜひとも親子で読んで語り合ってほしい。
本当の意味で「被爆」のリアルに触れられる作品。
父の遺した手帳で初めて戦争の深い痕跡を知った主人公が、その日の父の足取りを追う中で驚きの事実に突き当たります。
長崎を襲った災禍の哀しみが爆風さながらの勢いで胸を直撃しました。
爆心地唯一の生き残りの壮絶、生徒を捜し歩いた先生の逸話、使命に突き動かされた救護列車の奮闘などが、肌が泡立つような臨場感で描かれていて、ひたすら圧倒されるしかありませんでした。
人類史に残る大事件は、絶対に未来に語り継がないといけない。
あらためてそう胸に刻みました。

見ようとしなければ見えないものが世界にはある。(本文より)