中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

最強エッセイとの邂逅『トットあした』(黒柳 徹子)

絶望するより、悲観するより、少しでもできることを探すほうが先だ、と信じてやってきた。(本文より、世界の厳しい現実に対して)


昨日で92歳になられたというから驚き。

黒柳徹子先生の6月に出たエッセイだよ。


これは人生の教科書だ!と俺は言いたい。


著者の人間性がそこかしこ滲みでていて

しかもそれがもう尊敬するしかない感じ。

一本筋が通った信念が素晴らしいんだわ


私たちが作っているのは、ふざけているようにしか見えないかもしれない、明るく、軽く、楽しい娯楽番組だけど、時には、社会的な役割を果たさないといけない。(本文より)


8/6の広島からの生中継に骨を折った

エピソードなんかもほんの一例になるよ。


こんな方だからこそ多くの人に支えられ

今もなお前線で活躍されてるんだろうな。


良く生きるにはたくさん本を読むべし

理解して学んだのも現在に繋がってそう。


素材文適性は前半に高い話が集中してる

トモエ学園、戦争の見送り、足トラブル、

伯母の約束、初恋談義あたりは特にアリ。

 

面白さは後半の芸能界ネタでより高まる。

本作では香蘭女学校の話はほぼ出ないが、

学習院の観劇エピソードとか笑えたな~。


ユーモアと教養が乾いた心に沁みこむし

幅広い層にお薦めしたくなるエッセイだ。

 

難易度は例の分類でやや難といった水準。

こんな駄文で俺の想いが伝わるだろうか。

 

濃い人生を歩んできた著者に贈られた大切な言葉たちが、読者に癒しや希望をくれる。

こんな素敵なことってあります?

 

黒柳先生もそうですが、彼女とかかわった人々の魅力あふれる生き様も、行間から余すことなく伝わってきましたよ。

 

天性にみえる著者の役作りに向けた努力や、好きなものへ向かっていく並々ならぬ情熱には、驚きと感嘆が入り混じりました。

 

そして、平和を願い、差別や偏見を許さない意志力は、私の血肉になった気がします。

 

面白エピソードも山盛りですね。

生放送ドラマのドタバタは思い浮かべて大爆笑!

「宇宙からの贈り物も見事にツボにはまりましたよ。

 

一方で、しんみりするエピソードもあって、メリハリがきいていたせいか、一瞬たりとも飽きたり疲れたりというのがありませんでした。

 

これは一読で終わらせては勿体ない!

 

『トットあした』感想・レビュー

 

これぞベストエッセイ(2025/6発売)

 

どんなに若い歌手がいらしても、私は敬語を使おうと思います。(本文より、歌番組ザ・ベストテンの司会エピソード)