可愛いはずの我が子の足を引っ張ってしまう親や、愛情と執着と支配を混同してしまう親を、教師として見ることは少なくない。(本文より)
大切な記憶を共有する仲間を描く群像劇。
歌人で芸人という作家のデビュー作だよ。
短歌が関わってくる青春小説というから
これは見逃せないと思って読んでみたわ。
編集者の卵だったり、高校教師だったり、
事務職員だったりといった多彩な面々が、
一大イベントに向かって躍動していくよ。
ライブが鍵だけに、聴覚への訴求力には
もう少しこだわって欲しかったんだけど、
ただ終盤に向けて確かに心を動かされた。
二人の先生の描かれ方も魅力的だったよ。
鏡がなくても前髪が直せる方法には驚愕。
素材文適性はさほど感じなかったけれど
強いて挙げると6章後半あたりだろうか。
どんな先生になりたいか語るあたりだよ。
難易度的にはやや難というレベルになる。
以下は一部抜粋になるけどマイレビュー。
6年前のライブで刻まれた鮮烈な記憶。
もう一度あの場所であの仲間とその瞬間に立ちあえたら、と願った青年たちが過去を振り返りつつ今を精一杯に生きる群像劇です。
タイトルが素敵だな~。
「跳ぶ」とは勇気を胸に一歩を踏み出すことに読み替えられますね。
心の闇がもたらす悪循環の連鎖に息をのむ瞬間もありましたが、終幕にかけてのまぶしい青春のきらめきで気持ちが晴れわたりました。

だけど誰かの悲しみとか辛さがわかる人じゃないとこんな歌詞は書けないんじゃないか。私はそう思う。(本文より)