中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

母たちを呑む中受の荒波『トロフィーキッズ』(尾崎 英子)

中学受験って残酷よね、親の未熟さまでもが炙り出されるんだから。(本文より)


中学受験が題材の『きみの鐘が鳴る』

一躍注目を集めた著者が描く、今まさに

連載の佳境を迎えている中受小説ですわ


今作は3人の母たちの視点で描かれるよ。


新小5あたりから始まったストーリーは

目下小6の秋まで進んでて受験生親子が

現在進行形でどんどん煮詰まってる展開。


夫が院長の主婦と、元女子アナの芸能人、

そして普通のパート主婦という主人公の

関係性が受験を通じて移ろう様に注目だ。


序盤で目のくらむような上流描写があり

違う世界の話ですか?と感じるかもだが

これが後々活きてくるから止めてはだめ。


やっぱ6年になってからの方が楽しいね


受験が近づくにつれて右肩上がりの焦り、

子どもの成績で上下する母の自己肯定感。


燃え上がる嫉妬心と猜疑心がボゥボゥよ。


元塾講師の怒りの言葉など頷くしかない

フレーズもたんまりあっていいんだわ~。


大人の女性向け雑誌の連載ってなわけで

難易度は子供には難しいといえるだろう。

 

楽しめ、学べて、得るものだらけの本作。
完結したら改めてレビューする予定だよ。

 

中学受験小説『トロフィー・キッズ』は「新しい40代」のためのファッション&ライフスタイル誌 [STORY]にて連載中(今ならこのリンクから全話読めます)

 

御三家、筑駒、渋渋っぽい学校も出るが慶應だけは実名(最新号は10/1頃発売)

 

わたしにとってこの子はトロフィーなの? そんなわけがない。だけど、誰もが羨む有名な中学校に通う娘の姿を想像し、夢見ている自分がいることも否めなかった。(本文より)