中学受験って残酷よね、親の未熟さまでもが炙り出されるんだから。(本文より)
中学受験が題材の『きみの鐘が鳴る』で
一躍注目を集めた著者が描く、今まさに
連載の佳境を迎えている中受小説ですわ。
今作は3人の母たちの視点で描かれるよ。
新小5あたりから始まったストーリーは
目下小6の秋まで進んでて受験生親子が
現在進行形でどんどん煮詰まってる展開。
夫が院長の主婦と、元女子アナの芸能人、
そして普通のパート主婦という主人公の
関係性が受験を通じて移ろう様に注目だ。
序盤で目のくらむような上流描写があり
違う世界の話ですか?と感じるかもだが
これが後々活きてくるから止めてはだめ。
やっぱ6年になってからの方が楽しいね。
受験が近づくにつれて右肩上がりの焦り、
子どもの成績で上下する母の自己肯定感。
燃え上がる嫉妬心と猜疑心がボゥボゥよ。
元塾講師の怒りの言葉など頷くしかない
フレーズもたんまりあっていいんだわ~。
大人の女性向け雑誌の連載ってなわけで
難易度は子供には難しいといえるだろう。
楽しめ、学べて、得るものだらけの本作。
完結したら改めてレビューする予定だよ。
中学受験小説『トロフィー・キッズ』は「新しい40代」のためのファッション&ライフスタイル誌 [STORY]にて連載中(今ならこのリンクから全話読めます)

わたしにとってこの子はトロフィーなの? そんなわけがない。だけど、誰もが羨む有名な中学校に通う娘の姿を想像し、夢見ている自分がいることも否めなかった。(本文より)