お金か偏差値。どちらかでいい、この手にほしい。ここから逃げ出したい。(本文より)
受験界で注目を集めはじめている作家の
9月に発売されたパワフルな新作ですわ。
なにしろタイトルからしてヤバいもんな。
中身にはさらに衝撃が詰まりまくってる。
外見至上主義に一石どころかダンプごと
石をガーっと投じまくるような物語だわ。
物語の主な舞台は地域でトップの進学校。
全く飾らない一人のハーフ女子の存在が
周囲を穏やかでいられなくさせていくよ。
影響は想像もしないところまで及ぶんだ。
登場人物を客観視することで上辺だけの
評価のくだらなさや、空気を読むことの
虚しさを身に染みて実感できる内容だよ。
これはとくに学生に推したくなる筋書き。
読めば多分自分の軸が強化されるだろう。
カタい先生に敬遠されそうな題名だけど
素材文適性はかなり高いと俺は感じたよ。
特に三章後半の放課後の呼び出しパート。
ここは最も問題文に使いやすそうな印象。
あとは四章の後半の文化祭終盤にかけて、
あの子の本心が語られるあたりがアリ?
エンタメ性も抜群な本作はやや難だけど
ひとたび手にしたらもう止まれないかと。
以下、俺の綴ったレビューからの抜粋だ。
激アツの友情がぶっ刺さった!
地方を舞台にした、ひときわ注目を集める一人の少女をめぐる瑞々しい群像劇です。
類まれな美貌は本人の意思など無関係に、あちこちで騒動を巻き起こします。
何よりまぶしかったのは嘘偽りのない心の美しさでしたね。
これはルッキズムに染まり切った世間に強烈なパンチを喰らわせる一冊でしょう。
荒れ狂う嫉妬や憎悪から目が離せなかった一方で、爽快なまでに振り切れたキャラクターたちの躍動は心地よくて、ラストまで一気に駆け抜けるしかありませんでした。
凄い本に出逢ってしまった。

すげえダサい。たぶん今、人生で一番かっこわるい。それでも、言わなくちゃいけなかった。(本文より)