東京の子には、理解できないことなんやな。(本文より)
1ヶ月後に発売される2027年入試で
有力候補になると思われる新作をご紹介。
もう何年も連続して中学入試で出ている
ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作品だが
無論推すのは文学賞だけが理由じゃない。
何より新鮮な気持ちにしてくれるからよ。
ストーリーの緩急もメッチャ見事だしな。
少女が家の事情でやりたいことから離れ
不安を抱えたまま田舎へ引っ越す物語で
そこでの出会いや伝統芸は魅力いっぱい。
無い無いづくしの地方が舞台になるけど
そこでしか味わえないものが確かにある。
素朴な人々には根っこに温かみがあって
目に浮かぶ自然の美しい描写もいいよ~。
問題文に使いやすそうなシーンは多めだ。
ペアの決定、先輩女子対話、方向性論議、
終盤のクライマックスの4箇所はとくに
素材文適性が高そうなシーンだったかと。
他にも、トラブル発生、舞に込める感情、
当日の驚愕の3箇所が問題文によいかも。
まぁ、使い勝手の良さは群を抜いてそう。
平易なので小5なら普通に読めるだろう。
以下は俺のレビューからの抜粋になるよ。
押しちゃう!
ドカッと太鼓判を押しちゃう!
絆の力を見せつけられ、スッキリ爽やかな気分になれました。
主人公はサッカー大好き直言女子。
引っ越し先で戸惑いに包まれていた彼女が、本気になれるものを見つけて躍動する物語です。
想いの強さで軋轢に立ち向かい、行動力で分厚い壁を蹴破るような爽快さ。
これいいわ~。
古いしきたりにぶつかっていく主人公のストレートっぷりが最高!
まったく予想しなかったトラブルのこれまた想像を超えたリカバリーは、刺さりすぎて心がオーバーヒート!
物語の土台を人間味あふれる人々がしっかり支えてくれているから、心置きなく浸れますね~。
子どもたちの命の輝きと田舎に息づく伝統芸が交差する奇跡。
まぶしいほど純な彼らの物語に、会いに来てみませんか?

いつもなら自制の安全装置が作動するはずなのに、このときはこわれてしまった。(本文より)