やっぱり、わたしの将来はわたしの手のなかにはない。(本文より)
2025年の読書感想文全国コンクール
中学生の部で課題図書だった海外作品だ。
インドのスラムに住む少女の物語だけど
子供たちの目を覚まさせる要素が満載で
さすがの選書だと唸らされちまったな~。
人口過密な貧しい地区への水道の供給が
全体の5%しかないことで生まれる弊害。
これってたぶん衝撃以外の何者でもない。
広い世界へ目を向けさせてくれるうえに
自分の置かれた環境を実感できると思う。
素材文適性の面では初仕事へ赴く場面と
職場での体験から心に壁を作るあたりが
ちょっと問題文に使えるかもしれないな。
本作の難易度は紹介作品の中では普通だ。
以下に毎度のマイレビューを置いておく。
蛇口をひねれば清潔な水が出てくる日本って、やっぱり恵まれていますね~。
事件などもあり生活が一変した彼女が、幼い肩で家を支えるために無理に無理を重ねます。
水のために命が脅かされる日々と、圧倒的格差のリアルが衝撃でした。
過酷な生活に胸が苦しくなる一方で、差し伸べられる手もあって読んでいるほうも救われましたよ。
やはり人と人のつながりは大事。
子どもたちが未来を選び取るために、教育の機会を守ることが重要だとあらためて身に沁みました。

そのときピンキーが蛇口をひねった。するとおどろいたことに、水が勢いよく流れてきた。真っ昼間に水が制限もなく流れている。まるで魔法みたいだ。(本文より)