使えるもの、全部使って自分を出し切れ。(本文より)
佐渡島が好き過ぎる先生の先月出た作品。
今作は個性あふれる少年達の成長物語だ。
ちぐはぐ感のあるミニバスケのチームが
だんだん形を成していくさまが熱いよ~。
スポーツ物ってしょっぱなから熱血だと
置いてけぼりを食うけどこれは違うんだ。
それぞれの情けなさからきっちり描いて
感情移入させたところでクライマックス。
これはなかなかお目にかかれない傑作だ。
さっきも思い出して鳥肌が立っちまった。
素材文適性では出題箇所がかぶりそうな
一章終盤の公園での対話をはじめとして
かなり問題にしやすそうな部分が多いよ。
道徳面でも大アリで人と公平に接したり
間違いを認める勇気をもつところなどは
ぜひ物語から吸収してほしい美点だわ~。
割と平易な本なのでターゲット層は広め。
大人にも学びがあり、かつ熱くもなれる。
以下、誠心誠意レビューさせてもらった。
火傷しそうな熱量に血が滾りまくったわ~。
こういう話、めっちゃ好き!
弱小ミニバスケチームの面々を活き活きと描き上げた群像劇です。
三人の六年生の視点で描かれていますが、絡めとられるように仲間入りしたヨワヨワ少年の成長ぶりが特に凄い!
重圧と不安に押しつぶされそうなキャプテンや、独善的に見える子の内面があらわになる瞬間にもグッときました。
そして、物語のカギを握る車イスバスケの激しさは想像以上!
これは実物も見てみたくなりますよ。
さらに脇役陣も素晴らしいんです。
とりわけ指導者の信念ある言動や、”例の姉”の振る舞いが刺さりましたよ。
絶妙にズレてる”あの父親”にはほっこりしつつ笑み笑み。
そして表紙のど真ん中を飾る高校生。
彼自身の葛藤や後輩への向き合い方も見逃せません。
迷いに満ちた青きつぼみたちのせめぎ合い。
トラブルを超え、はじめて見える世界。
この本の魅力は語り尽くせませんね。
圧巻だったのはラストにかけて沸騰するボルテージ。
これ以上の終幕はありえない!
私もバスケやりたい!って子が増える予感しかしないですよ。

何回失敗してもいい。でも挑戦しないで自分に負けたらいかん。(本文より)