中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

未来は塗り替えられるから『9月1日の朝へ』(椰月 美智子)

「・・・・・どこで間違えたんだろう」思わずつぶやく。自分は一体、どの時点で間違えたんだろうと。(本文より)


頻出作家の8月20日に発売された作品。

これはもう少し早く出てほしかったな~。

 

異質な家族のこれまた変わった生き様を

驚くほど繊細に描き上げたストーリーだ。

 

新米中学教師、高校生二人、中学生一人

という4人の視点で夏休み明けの登校が

いかに特別であるかが描写されるんだわ。

 

これは10代はもちろん、上の世代にも

胸に込み上げてくるものがありそうだよ

 

素材文適性は△なパートがたくさんある。

 

一章終盤の危うさ、二章のトラブル周辺、

三章の登校日の言葉、四章は生存戦略

ちょっと問題文に使えそうな気がしたよ。

 

難易度はやや難で小学生には難しめだが

生き抜くための様々な知恵が得られるし

たくさんの読者の手に届いて欲しいわ~。


以下、パワーをもらった俺のレビューだ。

 

これは生きづらさに救いの手をさしのべてくれますね~。

終盤のメッセージ性は無敵!

 

複雑な家庭環境で育ったクセ強な4人きょうだいの葛藤に光を当てていく物語です。

 

直情的な長男がまさかの事態にみせる振る舞いが刺さりましたよ。

繊細な次男の自分より人を優先しそうなところも共感ポイント。

長女の味わう思いがけない事態や、三男が囚われる苦悩にはビックリさせられました。

 

さらに、母たちの振り切れた個性!

 

それぞれの生き方をずっと見守りたくなるほど魅力ある家族の姿が描かれていましたね。

 

ラストにかけては、著者の心から伝えたい想いがダダダッと波状攻撃。

 

効いたわ~。

パワーチャージ完了!

 

おかげで私も、さわやかな気持ちで明日を迎えられそうです。

 

『9月1日の朝へ』感想・レビュー

 

家族は最後の砦(2025/8発売)

 

中学生というのは、なんと繊細な生き物なのだろうと愕然とする。笑顔の裏に、一体どんな思いが押し隠されているのか。(本文より)