あの頃は、僕たち三人がばらばらになるなんて想像もしなかった。(本文より)
体温が下がり心拍数の上がるストーリー。
選書シーズンに書店で平積みだった本だ。
社会派らしいエッセンスが入っているよ。
とくに衝撃的だったのは7歳のふたりが
まさかの事態の当事者になる最初の短編。
死について考えるきっかけをくれる話で
ちょっと背筋が寒くなるかもしれないが
子どもにも良さそうな物語だと感じたわ。
二話目から先はちょっと難易度が上がる。
そして三話目からはミステリ色が強まる。
素材文適性は反比例して弱まっていくが
物語の吸引力はどこまでも伸びていくよ。
全体のレベル感は小学生には難しいかな。
以下、断片だけど俺のレビューを載せた。
不思議の香りが立ち込める作品集。
特に惹かれたのは最初の短編ですね。
二卵性の双子が経験する秘密だらけの暮らしは、親たちの言動も相まって、一体何が起きているのかとのめり込むしかなかった!
”あれ”も海外から見れば日々消費される雑多なニュースの一つにすぎないというのは切ない現実だと感じました。
作中の「ここは、ただの子どもが殺される世界」という言葉が、私たちの生きる世界にも当てはまってしまうことが哀しいです。

当時、実業家が家に書生を置くことは教育に理解のある教養人としてのステイタスだったのです。(本文より)