五年生の十月までは小学校に通っていた。(本文より)
公的援助の手が届かない居所不明児童の
過酷すぎる生き様がリアルに描かれた本。
秋から冬にかけて怒涛の出版をされてる
先生の先月発売された衝撃作になるよ~。
クズの見本のような男の元で生きるしか
なかった少年が新しい道を見つける話だ。
居所不明児童の数は万単位って話だから
身近に居ても全然おかしくなさそうだな。
もしかしてと思う瞬間があるかもだから
俺も少年の決意をしっかと胸に刻んだよ。
本作は難易度的には普通のレベル感だわ。
これは心して読んでほしいと思っている。
この物語は「希望」そのものではないでしょうか?
袋小路にはまる子どもたちに届き、救いへの道を切り開いてくれる可能性があるからです。
主人公は逃亡者の父に引き連れられ、学校にも通えない少年。
非道な男の元、過酷な日々に直面する彼が、幸ある出会いと”重大事件”をきっかけに
呪縛からのがれる突破口に手を伸ばします。
親をぶん殴りたくなった!と迷わず書いてしまえるほど徹底的に心が波立つストーリーでした。
これは「どうせフィクション」などと切り捨ててはいけないですね。
事実、日々報道される哀しい事案たちがそれを証明しています。
それにしても、少年の置かれた立場も気持ちもせつなすぎる!
そっちへ進んではダメ!とか、そこで助けを求めて!とか叫びたくなる瞬間が何度もありました。
ラストにかけてのワンシーンでは、気付けばどんなスポーツよりも少年の疾走を応援していましたよ。
重さという点で王道の児童文学からかけ離れた作品ですが、これは「必読の書」。
たくさんの人に届いて、困っている当人の力になったり、その周囲の人々が救いの手を差し伸べるきっかけになってほしいと思います。

子どもにそんなことをさせる大人は、家族なんかじゃない。(本文より)