自分に集中する視線を、「何か?」みたいにケイティが不敵に見返した。教室が静まり返った。(本文より)
ハーフって呼び名が適切か解からないが
今の価値観で複数のルーツを持つことは
プラスに捉えられることが多い気がする。
本作は世の中がそうなるよりずっと以前、
横須賀が米軍に支えられていた時代の話。
葛藤まみれの小6と中2を主人公にして
異端扱いされる級友との交流を描くんだ。
子どもだけでなく大人も偏った価値観に
染まってたりするのでやりきれなくなる。
一方で、差別しない人間もちゃんといて
彼らの振る舞いがひときわ眩しいんだわ。
これを読めば色眼鏡で人を見下すことが
いかにバカバカしいか気づけると思うな。
素材文適性は、第一話終盤の怖がられる
少年との交流に少~しあるかもしれない。
第二話だといじめっ子への抵抗パートや、
友達作りの助言とその後が高そうな印象。
テーマは重いけど浮き立つ場面もあるし
色んな感情に揺さぶられること請け合い。
レベル感としてはやや難相当に分類した。
例によって以下にレビューを置いとくな。
諦めず、考え抜いて、どうか自由を掴んでほしい。
そんな祈りが響いてくる物語でした。
舞台は日本が高度成長に向かう時代の基地のある町。
当たり前にハーフの子がいる環境で生きる子どもたちを活写した物語です。
家庭環境や肌の色による差別が子どもを歪ませるさまが胸に迫りました。
偏見に晒され続け、強がる姿には共感が溢れそうでしたよ。
極めつけはどこに行っても異邦人という苦悩!
彼らに苦手意識を抱いていた姉弟の意識が、不可抗力のように関わりを持たされる中で少しずつ変わっていくさまに救われました。

ただ、ひとり、「男は腐んないのか!」と声をあげた女子がいた。(本文より、「女の腐ったの」という発言に対して)