いろいろあるさ。あたしらは青春ど真ん中だもんな・・・・。(本文より)
人生の主導権を握る大切さを実感できる
わりと入試で見る作家の10月の作品だ。
みんな顔見知りというせまい南国の島で
親友同士だった面々が辛い過去を超えて
真正面から向き合うというストーリーだ。
罪悪感という毒が歪める感情が胸に迫る。
それでも真っすぐ生きようとする彼らに
心を持っていかれ共感の針が振り切れた。
終盤とかもう感動の渦がやばいんだわ~。
しかも島の空気感は至高の癒しになるよ。
素材文適性は意外とある方だと思ったな。
失意の底の少年に少女が向き合う日とか
主人公妹の友情キラキラ場面はほんのり。
中三の少女の進路が話題になる3箇所は
高めで特に終盤の母子対話がアリっぽい。
本作はどこか不穏さがつきまとうんだが
それが吹き飛ぶ爽快さが気持ちいいんだ。
難易度の面では普通の小学生には難しい。
以下は存分に楽しませてもらった感謝状。
あまりにスケールの大きな友情に泣きそうでした。
過去のかなしすぎる出来事が子どもたちの人生に波紋を広げていくストーリーです。
主人公は小さな南国の島で育った若者たち。
大人の事情に翻弄される彼らが、制約を越えて、自分らしい生き方へ歩みを進めていきます。
自由に生きているように見える青年のキャラが面白い!
人間力あふれる彼の言動に、もう首ったけです。
のっけからズシリとくる重さもありますが、島の最大のイベントの躍動や、しがらみがほどけてゆくまでのしなやかさに、この上ない救いを感じました。

いつか俺たちだって、こういう未来にしようって自分で決めて、自分でそっちに向かって歩いて行かないとさ。(本文より)