環境をかえたいときは、もう思いきって向こう側に飛びこんじゃうしかないんだよ。(本文より)
2020年に発売された入試頻出作品だ。
これは高校入試での採用も多かった模様。
高卒で甲子園整備を請け負う阪神園芸に
入社した青年と仲間の成長物語になるよ。
これは名作中の名作と言うしかないわ~。
何せ人間関係の機微が精緻に描かれてる。
野球の舞台裏を知ることで今まで以上に
観戦を楽しめるようになること請け合い。
そのうえ甲子園の歴史にも触れられるよ。
野球好きでなくても楽しめると保証する。
難易度は難しいがいつか挑戦してほしい。
やっぱり解りあえるって尊い!
甲子園の守護神、阪神園芸を描いたお仕事小説です。
主人公は残念君と呼ばれてきた新入社員。
家族への複雑な思いを内に秘めた彼が、新天地でもがき苦しみながら成長してゆくストーリーです。
できないなりに必死に食らいつくマイペース少年にグッと掴まれました。
悲劇の球児の無骨なやさしさも沁みますね~。
主要キャラそれぞれが決意を胸に、選んだ道へ邁進するさまはまさに胸熱。
ヒロインに「人を幸せにする素質がある」と言われる主人公の生き様は、私も幸せな気分にしてくれました。

ここに数千発の焼夷弾が突き刺さっていた。米軍がグラウンドを接収し、野球ができないほどぐちゃぐちゃに踏み荒らされた、そんな時代をのりこえたからこそ、野球ができるのだ。(本文より、1945年8月6日未明の空襲などを語るくだり)