中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

大輪よ、法曹界に咲け『ひまわり』(新川 帆立)

同情されたくないから。大丈夫と言うしかなかった。(本文より)

 

東大卒、弁護士資格もある著者の感動作。

 

不慮の事故で重度障害者となった女性が

困難を乗り越えて難試験に挑戦する話だ。

 

頑張ることの美しさがマジ伝わってくる

 

これは書店での平積み期間が長かったし

出典予想の表に加えるべき作品だったわ。

 

素材文適性はそれなりにあるように思う。

 

同室少女の距離感に変化が生まれる日や

台風のような男との出会いの周辺などに

問題文になるかも?なくだりがチラホラ。

 

これで感動しないとかありえないとさえ

言いきれてしまう本作の難易度は難しい

 

以下、余韻を噛みしめてる俺のレビュー。

 

順風満帆だった女性の人生が突然の事故で激変します。

主人公は快活な商社マン。四肢の麻痺で不自由な体となった彼女が、大いなる目標を定め、周囲の助力を得つつ邁進する物語です。

 

困難に正対する人々とそれを支える周囲のあたたかみが力をくれますね。

この本のおかげで、頑張らない理由を探さなくていいと実感できました。

 

職場の後輩やめんどくさい彼なども魅力的でしたが、特に凄かったのは台風男。

簡単に手助けするのではなく、自分に何ができるか考えさせるための種を蒔く姿勢に感服です。

 

主人公の奮闘が周囲を巻込んで変えていくさまは、読者の人生をも動かすと信じられます。

 

『ひまわり』感想・レビュー

 

自分の悩みの軽さを思い知るかも(2024/11発売)

 

この立場におかれるまで、他人の疾患や障害について想像すらしていなかった。(本文より)