ほんとうに、その先生のいでたちは、一般的な保育園の先生とは、かけ離れていた。(本文より)
まるで幼年童話のようなタイトルだけど
3・4年生あたりでは歯が立たない作品。
しかもファンタジーとも一味ちがうんだ。
辛い生い立ちの彼女が真っ暗闇のような
幼少の頃に支えてくれた記憶を振り返る。
謎めいた保育士が園の色んな困りごとに
驚くような対応をするのがいいんだわ~。
ところどころに引っ掛かる部分があって
そのわけが最後にわかるところは技アリ。
保育園のエピソードも目が離せないけど
終盤の中学篇のほうがオレは好きだな~。
特に同級生の家庭教師をやる話は最高だ。
スッとするようなやりとりが楽しくって。
本作の難易度はやや難、俺の感想はコレ。
なんて過酷な教育環境!
宣伝文句で連想するようなファンタジックな話とは一味違いました。
空想癖強めの中学生の少女がブラックすぎる保育園で過ごした日々を回想するストーリーです。
理不尽の極みのなかで我が道をゆく新顔保育士のエピソードが楽しすぎる!
ストレスがぐぐーっと溜まったところでまさかの一手を決め、霧散させてくれるから、どの話でも彼女が登場すると気分が高揚しましたよ。
主人公は極度に冷めた園児なのですが、そうなるに至った理由が切なかったですね。
父や祖母、園の経営者などひどい大人がたくさん出てくるので、ローズ先生がくれる魔法のような癒しや爽快さがいっそう沁みました。
最後に驚きの伏線回収があってスッキリ♪

この時点で、ローズ先生はわたしにとって、世界でいちばん信用できる大人になっていた。(本文より)