「―――おかあかさんもすごいよ。」いつだってそう返してあげたいのに、結局このセリフを口にしたことはなかった。(本文より)
わりと入試に出ていた著作がある先生の
昨年11月に発売された児童書になるよ。
本心を内に秘めるタイプの中学一年生が
二人の仲間と刺激し合い変わっていく話。
主人公はひねくれてるけど母への称賛を
胸にしまってたりするし悪い子じゃない。
まぁ、抱えている事情が事情ってことで
普通でいられないのも共感出来るんだわ。
陰キャ寄りの彼女に対し陽の二人がいて
バシバシ盛り上げるから楽しさも満点だ。
素材文適性は猫屋敷訪問パートと終盤の
主人公の打ち明け話あたりにうっすらと。
本作の難度は普通、以下は俺の感想だよ。
大人の事情に揺れ動く中学生たちの群像劇です。
寡黙でうがった見方をしがちな少女が、島からきた元気女子と地元の顔役の息子との関わりを通じて、たくさんの気づきを受け取ります。
主人公の両親の教育方針が神!
はた目に幸せと思えた家族に思わぬものが潜む展開に息を呑みましたよ。
場の空気を肌で感じて気遣い出来る少年の言動も凄かったですね。
小気味よく会話を弾ませたり、不穏なムードをグルっと機転で変えたり、大物感が漂いまくっていましたよ。
そして島での日々。
ザ・夏という展開に胸が躍る踊る。
自己嫌悪の罠に陥っていた少女が最後にはどうなっているか?
お楽しみに!

【いますぐ帰ってこい!】そうメッセージを送ったあとに、「怒り」のスタンプを二十個ぐらい連打した。(本文より)