中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

それはオトナの恋の味『宙色のハレルヤ』(窪 美澄)

萎んだ紙風船のようだった私の生活が丸く膨らみ始めた。(本文より)

 

道ならぬ恋や愛する怖さなども描かれた

小学生にはちょと早そうな恋愛短編集だ

 

バラエティに富んだストーリーなんだが

『風は西から』子どもでもOKな印象

 

運命論者の少年が激しい浮き沈みの末に

災いを福とする心持ちに転じていく話だ。

 

泣きたくなるほど切ない部分もいいけど

終盤のガチな卓球勝負も見どころだよ~。


全体の難易度はやや難といったレベル感。

マイレビューの一部パートはこんな文章。

 

これは宝石箱のよう。

年代も性別も、そして嗜好もさまざまな人々の悩ましく、狂おしい慕情に光を当てた短編集です。

 

人を好きになることの喜びと恐ろしさを堪能できましたよ。

恋心が生み出す不合理な力、そして思いもよらぬ顛末に自分の経験を重ねる瞬間もありました。

 

気に入ったのは、どん底女性が兄のような存在に救われる『天鵞絨のパライゾ』の一幕。

困っている人に手を差し伸べる際のスマートな気遣いにグッときましたよ。

 

まぶしいフレーズが怒涛(2025/10発売)

 

目がカメラならいのに。今の笑顔を瞳のシャッターで私の脳裏に永遠に残しておきたかった。(本文より)