中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

戦慄の扉『彼女たちは楽園で遊ぶ』(町田 そのこ)

たった数日で、町の雰囲気は様変わりしてしまった。(本文より)

 

さ~て、あと9時間ほどで東京入試だな。

それぞれの健闘を陰ながら祈っているよ。

 

本作は町田その子先生の10月の作品だ。

びっくりするような新境地になっている。

 

メッセージ性って点ではやっぱし強いな。

 

ただ流されて生きるのではなく、考えろ。

しっかり自分の人生の主導権を握るんだ。

 

こんな訴えがめっちゃ響いてくるからよ。

 

友だち想いの主人公の生き方が魅力だが

超強烈な登場シーンの青年も面白かった。

 

入試素材感はそれほどではなさそうかな。

難易度的にはやや難ぐらいになるだろう。

 

以下、気づけば夢中だった俺のレビュー。

 

青春小説に差し込まれる不穏な影。

途中でちょっと苦手なジャンルかもと気づいたのですが、もう止まれない。

妖しい魅力の虜になっていましたよ。

 

正義感の強い女子高生が突如として消えた友人の影を探し求めて奮闘する物語です。

 

別視点からも浮き彫りになる彼女の人間性といったら!

一方で子どもを抑えつけたり頼りにならなかったりするような大人の残念な部分も多発。

 

けれど、あの青年や父親がいいところを見せてくれるので、きっと人間不信にならずにすむでしょう。

 

友情や家族愛の尊さを満喫できる一冊なのでした。

 

人の心の闇を知る(2025/10発売)

 

どういう大人と一緒に生きるかで、子どもの日々は、人生は大きく変わってしまうのだ。(本文より)