「どうしても気持ちが明るくならない時、あなたはどうしてるの?」(本文より)
入試でおなじみの著者の来月の新刊だよ。
今作は45歳女性視点のストーリーだが
25歳パートもかなりの部分を占めてる。
生活にも汲々としてる主人公の存在感が
物語が進むにしたがって増していくんだ。
ま、完全に大人向けのストーリーだけど
主人公やそのパートナーの人間性は魅力。
チョロっと関わる人々も人間味溢れるよ。
親目線だと沁みたのは御曹司の心の叫び。
自由のなかったうらみが響きまくるから。
軽んじられた女性の意趣返しもヤバいわ。
ま、ガッツリ引き込まれること請け合い。
以下は難しい本作へのレビューのカケラ。
幸せの基準ってなんだろうとあらためて感じました。
主人公は45歳のよくいそうな女性。
バイトにしがみつき、自分をすり減らすように生きてきた彼女が、思わぬ人からの連絡をきっかけに、誰かと満たされる時間へいざなわれます。
序盤のざわつきを孕んだメッセージにグッと引き込まれましたね。
あやしげな女の影もあいまって「真相は一体?」ってなりますもの。
20年も前の人間関係が疲弊したモブを特別へ仕立て上げてゆくさまは滑らか~。
だから、最初と最後で主人公の印象がガラリと変わっているのに、読み返してみて驚きましたよ。
必死で足掻き続けてきた人に訪れるまばゆいひとときには、私も満たされました!

ほんとうは誰かがそばにいて、絶えず伝えるべきだった。何回失敗したって、間違えたっていいんだと。(本文より)