中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

さらば閉塞感『教室のハルモニア』(辻 みゆき)

四方を取り囲まれた、このスペース。ここに押し込められると、知らず知らずのうちに、スクールカーストのどこかに振り分けられてしまう。(本文より)

 

シリーズ物に熱狂的ファンが少なくない

辻みゆき先生の12月に出たYA作品だ。

 

近未来のありふれた中学が舞台なんだが

人間関係の苦悩はいつの時代も同じだな。

 

スクールカーストに揺れ動く狭い世界で

感受性の高い子がどんな影響を受けるか

この本のおかげで身にしみて感じられた。

 

傷つくのは被害者だけじゃないってのは

大人も子どもを知っておくべきだろうな。

 

ビックリ設定が気づきを後押しするよ~。

 

難易度は児童文庫寄りなので平易だろう。

 

本作は別の方のアマゾンレビューが見事。

以下、俺のでスマンが感想を一部載せた。

 

途中まで「なぜに近未来?」な~んて思っていたのですが、著者の本当の狙いに気づいて合点がいきました。

 

主人公は中学二年生の面々。

個性的な転校生がやってきたのを機に、固定していたクラスの人間関係が動きはじめます。

 

よどんでいた教室の変わりようが新鮮!

 

もれ出る悪意の間接的な影響に光を当てている点が画期的だと感じましたよ。

それを際立たせるために、あえて直接の影響を取り除く仕掛けになっていたのですね。

 

この作品に触れ、小さな世界の争いごとを客観視することで、読者も冷静さと優しさを身につけられそうです。

 

『教室のハルモニア』感想・レビュー

 

誰にでも普通に接する尊さよ(2025/12発売)

 

いじられている人が傷ついていないなら、それでいいの?(本文より)