中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

想定外だっ!『フェンシング部の王子さま』(石川 宏千花)

たぶん、全力でなにかをやるってことを、おれはしてみたかったんだと思う。(本文より)

 

フェンシング部にかっこいい先輩がいて

思わず入部して青春する話だと思った?


ところがどっこいそう単純じゃないのよ

 

意外性の塊のようなストーリーが楽しい

昨年12月に発売されたユニークな本だ。

 

この先生は子供ウケする作品が多いけど

今作もやっぱしめっちゃ掴んでくるわ~。


主人公はテレビで憧れたスポーツのため

心を入れ替え受験勉強をして私学に入る。


で憧れに向かおうとするがそこでまさか。


主人公とフェンシング部のメンバー達の

序盤と終盤のギャップは見どころだよ~。


剣さんの男っぷりにもぜひ注目してくれ。


平和で楽しいって意味で振り切れていて

思わず憧れるような親たちも笑いを誘う。


入った中学で部活選びに迷うところなど

受験が終わった子らにはおあつらえ向き。

充実した中学生活描写は受験生にも良き。


以下、平易で読みやすい本作への感想だ。

 

リーダビリティが強烈。

 

フェンシングにこれっぽっちも関心がなかった私が、こんなにのめりこむとは!

タイトルから連想する筋書きと違い過ぎて笑っちゃいましたよ。

 

主人公は憧れる部活のために中学受験を頑張った少年。

期待を胸に入学した彼を待っていたのは、あまりに意外な現実でした。

 

あの優柔不断になる感情、流されるまま全力になる感覚、わかるな~。

気づけば、自分の分身のようにすら感じはじめていた彼が「これだ!」と思える選択にたどりつくのを、祈るような気持ちで見守っていました。

 

フェンシングのカッコよさを肌で感じる部分ではこちらまで鳥肌!

 

『フェンシング部の王子さま』感想・レビュー

 

早稲田中・高フェンシング部が取材協力(2025/12発売)

 

全身の血が沸騰したようになった。かっ、と頭の中が熱くなって、わけもなく、さけびだしたいような気持になる。(本文より)