中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

あなたは私のスペシャル『エリーは波にうかぶ』(ジェイミー・サムナー)

どうして、普通でいさせてくれないの?(本文より)

 

車いすユーザーの葛藤を描く児童文学だ。

 

主人公はアメリカ南東部で暮らす女の子。

 

何もかもが思い通りにならない苦しみが

心の深層に直接沁みてくる物語だったな。

 

特に刺さったのは認知症の祖父の吐露だ。

頭の混乱を自覚する哀しみにやられたよ。

 

母と感情的にぶつかるシーンも辛いな~。

どちらの言い分にも一理あるもんだから。

 

築かれる逆境の山に気持ちが落ちたけど

その分だけ運命の転換点からが効いたわ。

 

はみだし三人組が輝きだす展開がいいの。

祖父が意外性を発揮するシーンも魅力的。

 

本作は難易度的には紹介作では普通だよ。

以下、例によってマイレビューを付けた。

 

普通になりたいのになれないっ!

そんな十二歳の心の叫びが痛いほど伝わってきました。

 

主人公は脳性まひで車イスが欠かせない少女。

お菓子作りに心血を注ぐ彼女が、特技を活かして制約を超え、運命を切り開こうと足掻きます。

 

どん底の自己肯定感、大好きな祖父の認知症、母と解りあえない苦悩といった厳しい現実に息を呑み、そして釘付けになりました。

 

それだけに、はみだし仲間とのつながりが活路を開くさまにはグ~ンとテンションが上がりましたよ。

 

友情がもたらす奇跡、家族愛の到達点、少女の願いの行方など注目ポイントが目白押しの一冊ですね。

 

ぜひとも本作に触れて、解き放たれるパワーを感じてほしいです。

 

『エリーは波にうかぶ』感想・レビュー

 

得意なことに向かうが吉!(2025/11発売)

 

ただ、車いすに乗った女の子っていうのは、愛らしくていつもニコニコしてるはずって、みんなに期待されすぎちゃうんだ。(本文より)