どうして、普通でいさせてくれないの?(本文より)
車いすユーザーの葛藤を描く児童文学だ。
主人公はアメリカ南東部で暮らす女の子。
何もかもが思い通りにならない苦しみが
心の深層に直接沁みてくる物語だったな。
特に刺さったのは認知症の祖父の吐露だ。
頭の混乱を自覚する哀しみにやられたよ。
母と感情的にぶつかるシーンも辛いな~。
どちらの言い分にも一理あるもんだから。
築かれる逆境の山に気持ちが落ちたけど
その分だけ運命の転換点からが効いたわ。
はみだし三人組が輝きだす展開がいいの。
祖父が意外性を発揮するシーンも魅力的。
本作は難易度的には紹介作では普通だよ。
以下、例によってマイレビューを付けた。
普通になりたいのになれないっ!
そんな十二歳の心の叫びが痛いほど伝わってきました。
主人公は脳性まひで車イスが欠かせない少女。
お菓子作りに心血を注ぐ彼女が、特技を活かして制約を超え、運命を切り開こうと足掻きます。
どん底の自己肯定感、大好きな祖父の認知症、母と解りあえない苦悩といった厳しい現実に息を呑み、そして釘付けになりました。
それだけに、はみだし仲間とのつながりが活路を開くさまにはグ~ンとテンションが上がりましたよ。
友情がもたらす奇跡、家族愛の到達点、少女の願いの行方など注目ポイントが目白押しの一冊ですね。
ぜひとも本作に触れて、解き放たれるパワーを感じてほしいです。

ただ、車いすに乗った女の子っていうのは、愛らしくていつもニコニコしてるはずって、みんなに期待されすぎちゃうんだ。(本文より)