楽に生きている人なんていない。なにかを望めば苦しいこともついてくるんだよ。(本文より)
アタマん中が尊敬で塗りつぶされるうぅ。
今期頻出の『オリオンは静かに詠う』に
比肩する素晴らしさが詰まった感動作だ。
男子が看護師を目指すことでぶち当たる
様々な壁を主人公が乗り越えていくんよ。
特待生になるための頑張りとか超熱いし
これは学びへのエネルギーをくれるわ~。
素材文適性はかなりありそうだと感じた。
問題文によさそうな箇所(一例)
二章〇悩める同級生を見過ごせない午後
三章〇老患者と心を通わせて強まる決意
四章〇中学生との間ではぐくむ信頼関係
四章〇少年から受け取る粋なアドバイス
六章△熱意ある教育者が弟へかけた言葉
六章△首席との意識の差を思い知った日
獣医学部生を描いた作品も頻出だったし
相通じるものがある本作も注目だろうな。
看護師でもある藤岡先生の本だけあって
医療現場のリアリティには特別感がある。
実習を含めさまざまな診療科を回るから
幅広い医療知識に触れる機会にもなるよ。
大人向けの本作の難易度はやはり難しい。
以下は俺の気持ちを注ぎ込んだレビュー。
事故で障害を負った弟を支える苦学生が、亡き父の歩んだ看護師の道を目指して奮闘する物語です。
主人公はお金も暇もない家を支えるケアラー男子。
困難な目標を打ち立てた彼が、持ち前の勤勉さと人の支えを力にして、医療の学びへと邁進していきます。
心の栄養になる一冊ですね。
なにせ温かい人柄のにじみ出るエピソードがハートに効きまくる!
優しさの権化みたいな主人公だけでなく、指導役、患者、同期、そして家族に至るまで、根底に人間愛があることが、ときに激しく、ときにじんわりと伝わってきましたよ。
看護師という仕事の尊さと、そこに至るまでの道のりの険しさに浸れたおかげで、あらゆる医療従事者に向ける眼差しまで変わりそう。
人生を切り拓く意志力に満ちた空気、思いっきり吸い込んでみない?

でもさ、努力って消えないんだ。頑張ったことは一生自分の中に残る。生きる力になってるんだ。(本文より)