中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

2023-12-10から1日間の記事一覧

終盤がとくに刺さる『鈴の音が聞こえる 伝えるということ』(辻 みゆき)

同じ年齢で、同じ障害をかかえてると、親兄弟でもわかってもらえない自分の気持ちを、こいつだけはわかってくれる、って思えるときがあるんだよな。(本文より) たまに出題される作家の昨年11月に 出た新シリーズで既に3冊が発売済み。 本の外見はもう完…

非合法の渦中で『金環日蝕』(阿部 暁子)

受験界では『パラ・スター』で知られる 阿部暁子先生の昨年10月に出た本だよ。 これは読友さんたちの評判も凄かったわ。 ミステリ的要素が強めなので素材文には さほど向かないけど面白さは保証できる。 展開の妙が魅力だが会話のノリもいいよ。 尻もちを…

境界線の子どもたち『付き添うひと』(岩井 圭也)

これまでのことより、今からどうするかが大事なんです。(本文より) 『生者のポエトリー』が界隈で注目され、 出題もあった作家の昨年9月に出た作品。 主人公は未成年の事案にこだわる弁護士。 大人を弁護する場合は弁護人、子どもの 場合は同じ仕事でも付…