中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

終盤がとくに刺さる『鈴の音が聞こえる 伝えるということ』(辻 みゆき)

同じ年齢で、同じ障害をかかえてると、親兄弟でもわかってもらえない自分の気持ちを、こいつだけはわかってくれる、って思えるときがあるんだよな。(本文より)

 

たまに出題される作家の昨年11月に

出た新シリーズで既に3冊が発売済み。

 

本の外見はもう完全に女子ウケ全振り。

これを手にするのは正直勇気が要った。

 

序盤でやはり少女小説かなと感じたが、

後半に差し掛かると止まれなくなるな。

 

盲学校などを併設した私立中が舞台で

かなりの学び要素も含まれてるうえに

ストーリーが尻上がりに良くなってく

 

素材文適性も後半に若干はありそうだ。

とくに教室の女子トークに男子2人が

混ざる場面なんかはいいかもしれない。

 

文章は易しくて恋愛要素が濃厚な本作。

俺のレビューの紹介部分はこんな感じ。

 

目の不自由な女の子の青春を描いた物語。主人公は私立の盲学校に入学したばかりの中学1年生。ちょっとニブいところのある彼女が、優しさみなぎる兄や、気の合う級友に囲まれて、心からの願いに手を伸ばすストーリーです。

 

『鈴の音が聞こえる 伝えるということ』感想・レビュー

 

女子トーク比率が高め(2022/11発売)