中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

浅野中 で出題の物語文 『モモ』(ミヒャエル・エンデ)

『モモ』は有名な児童文学だが、大人が読んだ方が味わい深く感じるかもな。 この物語は、人の話を聞くのが上手な女の子が主人公だ。 彼女は”時間どろぼう”から仲間と町全体を救うために立ち上がる。 まあ、孤立させられたりで一筋縄じゃ行かないんだけどよ。…

偏差値50は公立中のオール5レベル

図書館の受験本は全部読んでみたが、その中で気になった1つがコレ。 中学受験偏差値で50なら公立中でオール5取れるレベルって話だ。 まさか!って思うかもしれないが、発言者はタダの人じゃないぜ。 日能研やenaの幹部を経て首都圏中学模試センターの社…

心のワクチン

www.maruigo.site でこぼこ中学受験のブログで紹介されてたんで読んだが、オモシレーわ。 『毒母ですが、なにか』は確かに受験生の親に薦めたい一冊だ。 賢い女が運命に翻弄され愚かになってくって筋書きだからよ。 主人公は始めは至極まともで冷静なんだわ…

広島学院中 で出題のノンフィクション『子どもたちへ、今こそ伝える戦争』(長 新太、かこさとし、那須 正幹ほか)

中学入試が中止になって、抽選で合否を決めたことが過去にある!? ウソか?本当か?って子供に聞いてみてほしいぜ。 『子どもたちへ、今こそ伝える戦争』(長 新太、和歌山 静子、那須 正幹ほか/講談社) まぁ、本当なんだけどよ。太平洋戦争末期の話だ。 …

教育本レビュー『読書がたくましい脳をつくる』(川島 隆太)

脳科学の見地から、統計データ付きで読書の効用を教えてくれる本だ。 読書で学力が上がるって話は『学力の経済学』でも出ていたが、 この本の凄いところは子ども向けにわかりやすく書かれてるところだ。 意外なのは、国・社・理の成績は確かに読書時間と連動…

浦和明の星女子中 出題の物語文 『天地ダイアリー』(ささき あり)

ラ・サール でも出題された話題の作品だ。 天地ダイアリー (フレーベル館 文学の森) 作者:あり, ささき 発売日: 2018/11/01 メディア: 単行本 それにしても、出題者ってやつは子供の成長物語が好き過ぎだな。 この話も気持ちを外に出せないボーイが、あるき…

学びの呼吸 参ノ型

いっとき給食の時間に「うまい!」「うまい!」ってやるのが流行ったらしいな。 学校じゃ食事中の会話禁止だから、コソコソやって、ヒソヒソ笑うんだと。 こんな状況ではあるが、微笑ましいじゃーか! 『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴/集英社) いきなり話が変わる…

豊島岡女子学園中 出題の物語文 『ぼくらのサイテーの夏』(笹生 陽子)

東邦大学付属東邦中 なんかでも出題されたことがあるぜ。 はぐくむ友情、取りもどす家族愛、ってのがテーマの作品だな。 だが受験生の親としては別のことに目が行ったぜ。 小学校でトップだった兄ちゃんが、名門中で潰れるくだりだ。 『ぼくらのサイテーの夏…

武蔵中 出題の物語文 『なつかしいひと』(宮下 奈都)

ちょっと前に受けた”志望校診断サピックスオープン”。 入室テストも兼ねてるんで、アルファだったらなんて断ろうとか考えてたぜ。 ま、その心配はてんで無用だったわけだが。 で、本題。 ここんとこ、入試で宮下奈都作品の出題が多くなってきたな。 しっかし…