中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

浦和明の星女子中 出題の物語文 『天地ダイアリー』(ささき あり)

ラ・サール でも出題された話題の作品だ。 

天地ダイアリー (フレーベル館 文学の森)

天地ダイアリー (フレーベル館 文学の森)

 

 それにしても、出題者ってやつは子供の成長物語が好き過ぎだな。

この話も気持ちを外に出せないボーイが、あるきっかけで変わるって成長物語だ。

ま、栽培委員で地味にがんばるってのがユニークではあるが。

 

主人公はマスクなしじゃ不安で家から出られなくなった中1男子だ

コロナとか関係なしにこれだからよ、大変な生きづらさだよな。

 

中学校のシステムについていけない。ぼくだけが、ついていけない。(本文より)

 

前半は徹底的に内向的だが、ラストにかけて社交性さが芽生えてくるぞ。

息が詰まるような生活に彼を追い込んでいたものの正体は何か?

どんな気づきが彼を変えていったのかってとこに注目だ。

 

まぁ、人と親しい関係を築くための秘訣も書いてあるから悪くない本だ。

だいたい11歳半ぐらいから、2時間かからず読めると思うぜ。

 

『天地ダイアリー』|感想・レビュー - 読書メーター (bookmeter.com)