中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

心の壁を取っぱらえ!『透明なルール』(佐藤 いつ子)

自分の才能を恨んだ。普通でいいのに。普通がいいのに。(本文より)

 

『真実の口』とこの本は外せないっしょ。

明日発売の今期最注目といえる新作だよ。

 

おとなし目の主人公が、あれよあれよと

一軍女子グループに取込まれ無理するが

やがてほころびが広がっていくんだわ~。

 

超名門校から転校してきたギフテッドの

苦悩みたいなテーマも盛り込まれている。

 

かなり道徳的な要素が濃い目な物語だし

作問する側としては選びやすそうな印象。

 

特にリボンパート、学級会パートがよく

他にも使えそうな箇所が山盛りって感じ。

 

今ならかなりのためし読みが可能なので

気になったらチェックするといいだろう。

 

文章難易度は中学入試では標準的レベル。

俺のレビューのカケラはこんなんでっせ。

 

主人公は勉強好きの中学二年生。

身の丈に合わないグループで縮こまっていた彼女が、同じ委員になった少年や名門校から来た少女との関わりのなかで気づきを得て、自分らしさに目覚めていきます。

予想外の展開に何度驚いたことか!

確かにネガティブ思考で自分自身に壁を作ってしまうようなこと、ありますよね。けれど、現実は思ったよりビターじゃないのかも。

正直に生きることのすがすがしさを教えてくれるこの作品は、子どもたちのバイブルにすらなりそうですよ。

 

『透明なルール』感想・レビュー

 

終盤の先生の立ち回り、最高だろ(4/24発売予定)