2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧
もっとがんばりたいという気持ちがふつふつと湧いていることに、自分でおどろく。(本文より) 割と入試で見る作家の先日発売された本。 この先生、佐渡島への思い入れがヤバい。 今作もその大好きな場所で勝負してるよ。 父を亡くした少女が、付属中受験予…
高田由紀子先生の『グリーンデイズ』は 23日発売予定だったんだがまだ書店に 配本されておらずどこでも買えない模様。 →5月29日から店頭への陳列スタート。 小6女子が同い年の親戚と行った大学に 一目惚れして頑張ろうとする話のようで 期待値が高く入…
古いママチャリで家を飛び出すのも、最高にバカバカしくて、わくわくする。(本文より) ちゅうでん児童文学賞の大賞受賞作品だ。 この賞の凄いところはハズレがないこと。 しかも、入試で出題される可能性も高い。 実際ここ数年は発売年度に多数出ている。 …
十四歳だったわたしは自分のために、何もしないことを選んでしまった。(本文より) カバーが作問者の目にとまりそうな新作。 25歳の看護師が中学生の頃に出会った 恩人との日々をある出来事をきっかけに 鮮烈に思い出すっていうストーリーだよ。 自分にま…
長年愛されてきた『つめたいよるに』等、 入試定番作品のある作家の期待の新作だ。 作問者がとりあえず手にしそうではある。 短編が3つ収録されているが素材文適性 という観点では2つに注目したいところ。 1話目の目立ちたくない小3女子の話は この短編…
勝敗はどんなスポーツにもある。だが、勝者だけが輝くのではないはずだ。(本文より) 入試ではあまり見ない大物作家の最新作。 上下巻合わせ700ページには怯んだが、 頻出の駅伝モノなのでチェックしてみた。 『十二月の都大路上下ル』なども含めて この…
ナカスイの授業って、とても不思議。いままで国語数学英語・・・・・それが勉強というものだと思ってたから。(本文より) 今年の聖光学院で出た作品の続編ですわ。 より軽妙になりサラッと読めるテイスト。 女子ウケ全振りの乙女小説って印象だな。 前作と…
どんな石ころだって、磨けば輝いてくる。(本文より) 今年の1月からこれまでに3冊出ている こんな部活ありますシリーズの1つだよ。 糸魚川中学に実在する研磨部がモデルだ。 どうやら日本に一つしかない部活っぽい。 ま、そんな世にも珍しい部活の物語だ…
一人の選手の野球生命は、もっと言うとその子の人生は、たかが高校野球のために潰されるべきじゃない。(本文より、少年の憧れ校の監督の言葉) やたらいい評判をきくので読んでみたよ。 家族愛という言葉だけでは言い表せない エモーショナルさ溢れる物語だ…
出たばかりの『俺たちの箱根駅伝』だが 池井戸潤先生は界隈注目ではないものの 書店で存在感を示し続けることが確実だ。 駅伝は入試頻出テーマってこともあるし 作問者が手に取っても不思議じゃないな。 上下巻で約4千円は俺にはキツいんだが。 さて、5月…
中学受験?思い出すだけでゾッとする。いやもう考えただけでも無理、二度とやりたくない。(一章冒頭より、慶應中等部に息子を入れた母親の述懐) 小学校受験を描きあげた話題の新作だよ。 パワーカップルの妻がお受験にはまって 周囲が見えなくなっていくス…
5/5は村上雅郁先生に会えるチャンス。 前作の『きみの話を聞かせてくれよ』が 少なくとも15校で出たときの人ですわ。 今年入試問題に採用した15校 駒場東邦、海城、学習院中等科、立教女学院、横浜雙葉、大妻、日本女子大附属、昭和女子大昭和、栄東…
わたしは、自分の家のややこしい事情を、友だちや先生には知られたくない。(本文より) 受賞歴豊富だけど入試ではあまり見ない ベテラン作家の4月に出たばかりの作品。 中学受験界隈での注目度は低そうだけど これは稀に見るエモさのストーリーだよ。 しか…
周りとちがうからって仲間はずれにしたり、からかったりするやつらのほうが、どう考えたっておかしいだろ。なのになんでそいつらに合わせてやらなきゃならないんだい。(本文より) 何でもズケズケ言う老婆の物言いが爽快。 今年、普連土学園で出た作品の続…