2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
まさか自分が、自分から日記を書こうと思う日が来るなんて。(本文より) 今週発売された季刊児童文芸誌に載った 長谷川まりる先生の短編を紹介しまっせ。 この先生の新作については設定や文体が 弾けていたので受験向けって観点からは ほぼスルーしてきたけ…
今こそ作問向け選書のシーズン真っ盛り。 5月は藤岡先生の新作がメチャ強いよ~。 『金角』に劣らず長年愛されそうな一冊。 著者の受験小説はコレも含め外れがない。 さらに児童文学の大御所の作品が居並ぶ。 いとう先生は今年の駒場東邦で出た本の 続編だ…
ガーはガーというだけで責められ、疎まれている。(本文より) 来月下旬に出る児童文学の大御所の新作。 アリゲーターガーって外来魚なんだな? 人間に捨てられ、害をなす存在と扱われ、 池や堀からも排除される異形の淡水魚に 感情移入する面々を描いたスト…
今週発売されたばかりの異色の短編集だ。 入試では見たことがない作家ではあるが 表題作が高校生視点なんで読んでみたわ。 何にも熱くならず空気を読めない少年が 驚きの事態に巻き込まれていく短編だよ。 ま、ちょっと小学生に見せづらい部分も あるにはあ…
私たちは予備校に通う中で、それまで拠って立っていた「偏差値」以外の価値観を半強制的にインストールさせられるという大きな問題に直面していた。(本文より) 先月発売され界隈でも話題を集めている 洛星高から京都大という著者のエッセイ。 名門大学受験…
友だちからの評価って何て信用ならない。全部嘘でも成り立つ。(本文より) 先月発売された芥川賞作家の青春小説だ。 それぞれに重いものを抱える高校生達の ままならない日常を切り取った話だった。 噂の独特文体にきりきり舞いだったな~。 正直、俺レベル…
海へと続く地形の先端部には、扇形の島が浮かんでいる。出島だ。そこは長崎であって長崎ではない。(本文より) あと3ヶ月ほどで刊行される見込みの 講談社児童文学新人賞の大賞作品だよ。 カバーを見て判るようにこれは時代物。 実は俺、時代物は挫折しや…
な?いいだろ?こんなバカげたことできるの高校生のうちだけだぜ。(本文より) 高3時に応募した作品で小説現代新人賞。 今は京大生という期待の星の2作目だよ。 細かなところにも若い感性がほとばしる マジで共感必至のストーリーだったわ~。 真っ白な善…
文章は人を映し出す鏡、とも言えるでしょうか。(本文より) 言葉の連なりが持つ輝きを教えてくれる アメリカ在住の作家の来月出る新作だわ。 この先生は出版のペースがチョー早いよ。 幼児向けまで含めると年十冊はありそう。 今回の紹介本は広く子どもたち…
みんな、教師って生き物は心の底から生徒を嫌ったり憎んだりしないって思って甘えてるんだもの。(本文より) 東日本大震災の緊迫したシーンがド迫力。 わりと入試に出る作家の2月の新作だよ。 生きづらさを抱える少年を周囲の視点で 多角的に映し出したス…
英語を武器にして、何か別の分野に飛躍していかなければ、夢の実現は遠い。(本文より) 今年の桜蔭で使われた物語文も凄かった。 重厚な歴史、果敢な挑戦、豊富な気づき、 こういった要素が見事に凝縮された本だ。 困難な道を突き進む主人公が感動を誘い 学…
「パパはまた幸せになるんだ。わたしが幸せにするんだ!」(本文より) なんと21カ国で翻訳されているという 世界で愛される児童文学が日本にも上陸。 母の死から1年、動揺の消えない家庭の 12歳の少女が思わぬ誓いを立てるよ~。 深いかなしみを越えて…
私たちは、単なる白衣の天使ではなかった。戦場に咲く花ではなかった。(本文より) たまに入試にでる作家の1月発売の本だ。 第一次世界大戦の折に国の威信を賭けて 欧州へ派遣された医療チームの看護師と それを描く作家の視点で書かれているよ。 いや~、…
人の見た目のこと、いろいろいってくんの、やめてくれない?(本文より) 女子向け作品が多数ある作家の新作だよ。 今作も表紙からわかる通りのターゲット。 けど、苦悩をかなぐり捨てるアイデアは 男子だけでなく大人にも有効な気がする。 主人公は成長する…
「どちらでも参ります」といいながら願ったのは、ただ中学受験クラスを担当させてほしい、ということだけだ。(本文より) 12月に発売された中学受験小説だけど 中受界隈では話題になってないようだな。 大藪春彦新人賞作家にして現役塾講師が 描き上げた…