な?いいだろ?こんなバカげたことできるの高校生のうちだけだぜ。(本文より)
高3時に応募した作品で小説現代新人賞。
今は京大生という期待の星の2作目だよ。
細かなところにも若い感性がほとばしる
マジで共感必至のストーリーだったわ~。
真っ白な善意を向けられて黒く染まる心。
このわかり合えない感じがリアルすぎる。
けれど重くなりすぎずラストにかけては
胸がスッとするから安心して読める感じ。
素材文適性は後半にかけて高まっていく。
繊細に描き込まれた感情の揺らぎに注目。
問題に使えるかも知れない箇所の例
三章前半△部活でのトラブルからの対話
三章後半△体の弱い少女の気持ち溢れる
四章前半〇少女が驚きの感情を見せる日
難易度は例の分類で2番目になるやや難。
俺のブックレビューをここに置いとくよ。
常に合理的でなんていられない!
そんな人々のリアルが胸に迫りました。
主人公は父の再婚話に揺れる高校二年生。
手詰まりな現実のなか内なるせめぎ合いにもがく彼が、個性派の仲間たちとの関わりを通じて尊い気づきを得るストーリーです。
脇役陣の葛藤にも目を見張るものがありましたね。
とくに体の弱い子から溢れ出る強い感情のほとばしりは圧巻。
私も、よかれと思ってしたことで誰かを苦しめていないかと、思わず胸に手を当てましたよ。
日常の隙間に差し込まれる異変や怪しげな公園男の顛末も魅力的。
最大の注目ポイントは腐れ縁アホ男子や露悪的な女子の心根があらわになる部分ですね。
ストーリーの進展とともに彼らの印象がどう変わるのか?
自縄自縛の主人公は変われるのか?
想像を超える結末があなたを待ってる!
いいか、おまえら。青春を笑う者こそ、後で戻りたいとか青春したいとか言って泣くんだ。(本文より)