笑えるほどアクセスがない当サイトだが
今年も恒例のランキングを作ってみたよ。
作品の優劣ではなく出題者が選びそうか。
この点のみで順位付けしたリストが以下。
全てここでレビューを書いた作品たちだ。
表の説明はちょっと真面目に書いてみる。
出典予想ランキング(1位~50位)
私の勘で選んだ出題者に好まれそうな今期の作品群です。
昨年作った表は2024年中学入試への採用率が以下の通りでした。
1~25位・・・84%
26~50位・・・56%
51~75位・・・28%
76~100位・・・4%
今回も、ランキング上位には国語科のベテラン教諭が好みそうな「教科書っぽい要素を含んだ作品」をズラリと並べました。
一方、下位には若い読者層の感性に寄り添った「弾けるような魅力の作品」が多くなっています。
素材文に選ばれるには、出題者に見つけてもらうことが特に重要です。
このため、選書のメインシーズンである3月から7月にかけて書店で目立っていた作品には、順位の面で優遇する補正を加えてあります。
表の見方に関して、【難易度】は1が「難しい」で大人向け、2は「やや難しい」で中高生向け、3は「普通」で小中学生向け、4は「易しい」で同じく小中学生向けですが、より敷居の低い作品という分類です。
【作家頻出度】は、近年の中学入試でどれだけ使われているかを、私が知る範囲で分類したもので、それほど厳密なものではありません。ただ、この項目で無印だと、文学賞の受賞などの特別なことがない限り、以下の2項目でも丸印がつきにくくしてあります。
【テーマ注目度】は、紹介した本で注目に値しないテーマの本などないのですが、入試への出題を念頭に置いた場合にどうなのかという視点で判断しています。挑戦的な作品は非常に面白いものの、ここでは無印としているケースが多いです。
【素材文適性】は、国語の入試素材として扱いやすいかどうかという視点でみています。
出典予想ランキング(51位~100位)
このランキングは毎年8月締めで作成していますが、翌9月発売の作品もまれに出題されるので少し補足します。
いま把握している中で特に注目なのは、2024年9月4日発売の『わたしと話したくないあの子』。
それ以外では、今後紹介する予定の『藍を継ぐ海』が有力候補になりそうです。
1年前に作った表で紹介した準新作の中にも、作問選書シーズンに書店で存在感を示していた作品がありました。
詳しくはコチラに書いた通りですが、『水車小屋のネネ』、『成瀬は天下を取りにいく』、『八月の御所グラウンド』などは今期も選ばれやすいのではないかと思います。
さて、今回リリースしたのは2025年入試向けの表ですが、本番まで4ヶ月を切っている6年生は、いまは本を読みふけっている場合ではありませんね。
勉強の合い間に、気晴らしで手に取るぐらいが丁度よいでしょう。
5年生以下なら、どんどん読んでOKなので、2023年入試版、2024年入試版と併せて選書の参考にしてもらえたらと思います。
読書から得られる果実は多彩ですが、学力面でも効果があると言われていますね。
本とは、活字の魔術師たちが丹念に祈りを封じ込めた贈り物です。
どこまでも湧き出る知識と経験の泉。
ひとりでは一生かかっても得られるはずのないギフトが、わたしたちを大海へ導いてくれます。
前年バージョンの出題実績(一部抜粋)
【お勧め記事】