中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

挑戦に欠かせないもの『マジックに出会って ぼくは生まれた』(涌井 学)

大丈夫。落ち着いてるよ。今の僕の全力を、完全に出し切ってみせるから。(本文より)

 

新作ではないが素晴らし過ぎるので紹介

昨年の品川女子学院で使われた作品だよ。

 

伝記ベースなので素材で扱いにくいかと

思っていたが予想は大ハズレだったわ~。

 

優れた物語に必要な要素が全てある印象。

これは滅多に見られないほどの優良素材。

 

友人たちと進路に悩むシーンであるとか、

打ちのめされた時の思わぬ檄であるとか、

不幸になりにくい人生を推奨される場面、

はるかな目標をもつ少女との交流なども。

 

品女の先生、よくこんなの見つけたな~。

大袈裟でなくローティーン必修にしたい

 

俺のレビューはこんなにも前のめりだよ。

 

幼ない頃マジックに出会った田舎の少年が、心に誓った夢のために、技術を磨き、広い世界に踏み出そうとするなかで様々な学びを得ていくストーリーです。

父親や担任教師の心配だからこそ進路の再考を促す心情がわかりすぎて、泣きそうでした。

仲が良いだけでなく、ときには厳しいことも言ってくれる友人たちとの絆も響きまくりです。

まっすぐで世間知らずな少年が何度も立ちふさがる壁にどう対処するのか?

そのとき周囲はどう働きかけるのか?

ぜひ自分の目で確かめて!

 

『マジックに出会って ぼくは生まれた: -野生のマジシャン HARA物語-』感想・レビュー

 

受験パートは激アツ。担任の言葉もイイ。(2022/3発売の旧作)